blkidコマンドとは?LinuxでUUID・ファイルシステム情報を確認する方法

Linux

LinuxでディスクやパーティションのUUID、ファイルシステム種類、ラベルを確認したいときは、blkidコマンドを使用します。

前回解説したlsblkコマンドでもディスク構成やUUIDを確認できますが、blkidはブロックデバイスの識別情報をより直接的に表示するコマンドです。

特に、/etc/fstabでディスクを自動マウントしたいときや、追加ディスクのUUIDを確認したいときに役立ちます。

この記事では、Linux初心者でも実際に使えるように、blkidコマンドの基本構文、出力項目の見方、UUIDやファイルシステム種類だけを取り出す方法、lsblk -fとの違い、/etc/fstabでの使い方、よくあるエラーまで実例付きで解説します。

  1. blkidコマンドとは
  2. blkidコマンドの基本構文
  3. blkidの出力項目の見方
  4. UUIDとは
  5. 特定のデバイスだけ確認する方法
  6. UUIDだけを表示する方法
  7. ファイルシステム種類だけを表示する方法
  8. LABELだけを表示する方法
  9. PARTUUIDを確認する方法
  10. 出力形式を変更する方法
    1. 通常形式で表示する
    2. 値だけを表示する
    3. 一覧形式で表示する
    4. export形式で表示する
  11. UUIDからデバイス名を調べる方法
  12. LABELからデバイス名を調べる方法
  13. 条件を指定して検索する方法
  14. lsblk -fとの違い
  15. dfコマンドとの違い
  16. mountコマンドとの関係
  17. /etc/fstabでUUIDを使う例
  18. blkidコマンドの主なオプション
  19. blkidでよく使う実用例
    1. すべてのデバイス情報を確認する
    2. 特定デバイスのUUIDを確認する
    3. 特定デバイスのファイルシステム種類を確認する
    4. UUIDからデバイス名を調べる
    5. LABELからデバイス名を調べる
    6. ext4のデバイスだけ探す
  20. blkidコマンドでよくある注意点
    1. 空き容量は確認できない
    2. ディスク構成全体を見るならlsblkが分かりやすい
    3. UUIDとPARTUUIDは違う
    4. sudoが必要な場合がある
  21. blkidコマンドでよくあるエラー
    1. 何も表示されない
    2. No such file or directory
    3. UUIDが表示されない
    4. /etc/fstabの設定でマウントできない
  22. よくある質問
    1. blkidコマンドは何に使いますか?
    2. UUIDだけを確認するには?
    3. ファイルシステム種類だけを確認できますか?
    4. lsblk -fとblkidの違いは何ですか?
    5. dfコマンドとの違いは何ですか?
    6. /etc/fstabで使うUUIDはblkidで確認できますか?
    7. UUIDとPARTUUIDは同じですか?
    8. 何も表示されない場合はどうすればよいですか?
    9. UbuntuやCentOS Streamでも使えますか?
  23. まとめ

blkidコマンドとは

blkidは、Linuxでブロックデバイスの識別情報を表示するコマンドです。

ブロックデバイスとは、HDD、SSD、USBメモリ、パーティション、LVMなど、ブロック単位でデータを読み書きするデバイスのことです。

blkidでは、主に次のような情報を確認できます。

  • UUID
  • LABEL
  • ファイルシステム種類
  • PARTUUID
  • PARTLABEL
  • swap領域の識別情報

ディスクを追加したあとにUUIDを確認したり、/etc/fstabへマウント設定を書くときによく使います。

blkidコマンドの基本構文

blkidコマンドの基本構文は次のとおりです。

blkid [オプション] [デバイス名]

まずは、オプションなしで実行してみます。

blkid

環境によっては一般ユーザーでも表示できますが、すべての情報を確実に確認したい場合はsudoを付けて実行します。

sudo blkid

実行結果の例です。

/dev/sda1: UUID="1111-2222" TYPE="xfs" PARTUUID="aaaa-bbbb"
/dev/sda2: UUID="3333-4444" TYPE="xfs" PARTUUID="cccc-dddd"
/dev/sdb1: LABEL="data" UUID="5555-6666-7777-8888" TYPE="ext4" PARTUUID="eeee-ffff"

各デバイスごとに、UUIDやTYPEなどの情報が表示されます。

blkidの出力項目の見方

項目 意味
/dev/sda1 対象のデバイス名
UUID ファイルシステムを識別するID
LABEL ファイルシステムに付けたラベル名
TYPE ファイルシステム種類
PARTUUID パーティションを識別するID
PARTLABEL パーティションに付けたラベル名

初心者がまず見るべき項目は、UUIDTYPEです。

UUID/etc/fstabなどのマウント設定で使われることが多く、TYPEext4xfsなどのファイルシステム種類を表します。

UUIDとは

UUIDは、ファイルシステムを識別するための一意なIDです。

Linuxでは、/dev/sda1/dev/sdb1のようなデバイス名が、接続順や環境によって変わる場合があります。

そのため、自動マウント設定では、変わる可能性があるデバイス名ではなく、UUIDを指定することがあります。

UUID=5555-6666-7777-8888 /data ext4 defaults 0 2

このようにUUIDを使うことで、デバイス名が変わっても同じファイルシステムを指定しやすくなります。

特定のデバイスだけ確認する方法

すべてのデバイスではなく、特定のパーティションだけ確認したい場合は、デバイス名を指定します。

sudo blkid /dev/sdb1

実行結果の例です。

/dev/sdb1: LABEL="data" UUID="5555-6666-7777-8888" TYPE="ext4" PARTUUID="eeee-ffff"

追加ディスクやUSBメモリなど、対象が分かっている場合に便利です。

UUIDだけを表示する方法

UUIDだけを取り出したい場合は、-s-o valueを組み合わせます。

sudo blkid -s UUID -o value /dev/sdb1

実行結果の例です。

5555-6666-7777-8888

シェルスクリプトでUUIDを変数に入れたい場合にも使いやすい形式です。

uuid=$(sudo blkid -s UUID -o value /dev/sdb1)
echo "$uuid"

ファイルシステム種類だけを表示する方法

ファイルシステム種類だけを確認したい場合は、TYPEを指定します。

sudo blkid -s TYPE -o value /dev/sdb1

実行結果の例です。

ext4

ext4xfsvfatswapなどの種類を確認できます。

LABELだけを表示する方法

ラベルだけを表示したい場合は、LABELを指定します。

sudo blkid -s LABEL -o value /dev/sdb1

実行結果の例です。

data

ラベルが設定されていない場合は、何も表示されないことがあります。

PARTUUIDを確認する方法

パーティションの識別子であるPARTUUIDを確認したい場合は、次のように実行します。

sudo blkid -s PARTUUID -o value /dev/sdb1

実行結果の例です。

eeee-ffff

UUIDはファイルシステムの識別子、PARTUUIDはパーティションの識別子です。

通常のマウント設定ではUUIDを使うことが多いですが、環境によってはPARTUUIDを使う場合もあります。

出力形式を変更する方法

blkidでは、-oオプションで出力形式を変更できます。

通常形式で表示する

sudo blkid -o full /dev/sdb1

通常の形式で詳細情報が表示されます。

値だけを表示する

sudo blkid -s UUID -o value /dev/sdb1

UUIDなどの値だけを取り出せます。

一覧形式で表示する

sudo blkid -o list

デバイス、ファイルシステム、ラベル、マウントポイントなどを表形式に近い形で確認できます。

export形式で表示する

sudo blkid -o export /dev/sdb1

実行結果の例です。

DEVNAME=/dev/sdb1
LABEL=data
UUID=5555-6666-7777-8888
TYPE=ext4
PARTUUID=eeee-ffff

変数のような形式で出力されるため、スクリプト処理で使いやすい場合があります。

UUIDからデバイス名を調べる方法

UUIDが分かっていて、そのUUIDがどのデバイスに対応しているか調べたい場合は、-Uオプションを使います。

blkid -U 5555-6666-7777-8888

実行結果の例です。

/dev/sdb1

/etc/fstabに書かれているUUIDが、実際にどのデバイスを指しているのか確認したいときに便利です。

LABELからデバイス名を調べる方法

ラベル名からデバイス名を調べる場合は、-Lオプションを使います。

blkid -L data

実行結果の例です。

/dev/sdb1

ラベルを使ってディスクを管理している環境で役立ちます。

条件を指定して検索する方法

-tオプションを使うと、条件に一致するデバイスを検索できます。

sudo blkid -t TYPE=ext4

実行結果の例です。

/dev/sdb1: LABEL="data" UUID="5555-6666-7777-8888" TYPE="ext4" PARTUUID="eeee-ffff"

特定のファイルシステム種類やUUID、LABELを持つデバイスを探したいときに利用できます。

lsblk -fとの違い

UUIDやファイルシステム情報を確認する方法として、前回解説したlsblk -fもよく使われます。

lsblk -f

lsblk -fは、ディスク構成をツリー形式で見ながら、ファイルシステムやUUIDを確認できます。

blkidは、ブロックデバイスごとのUUIDやTYPEなどの識別情報を直接表示します。

コマンド 主な用途
lsblk -f ディスク構成とUUIDを見やすく確認する
blkid UUIDやTYPEなどの識別情報を直接確認する

初心者が全体構成を確認したい場合はlsblk -f、UUIDだけを正確に取り出したい場合はblkidが便利です。

dfコマンドとの違い

dfは、ファイルシステムの空き容量や使用率を確認するコマンドです。

df -h

blkidは容量確認ではなく、UUIDやファイルシステム種類を確認するコマンドです。

コマンド 確認できる内容
blkid UUID、LABEL、TYPEなど
df 空き容量、使用量、使用率、マウントポイント

ディスクの識別情報を見たい場合はblkid、空き容量を見たい場合はdf -hを使います。

mountコマンドとの関係

mountコマンドは、ファイルシステムを指定したディレクトリへ接続するためのコマンドです。

blkidでUUIDやTYPEを確認し、その情報をもとにmount/etc/fstabの設定を行うことがあります。

たとえば、/dev/sdb1の情報を確認します。

sudo blkid /dev/sdb1

実行結果の例です。

/dev/sdb1: UUID="5555-6666-7777-8888" TYPE="ext4"

手動でマウントする場合は、次のように実行します。

sudo mount /dev/sdb1 /data

自動マウントしたい場合は、UUIDを使って/etc/fstabに設定することがあります。

/etc/fstabでUUIDを使う例

/etc/fstabは、起動時に自動マウントするファイルシステムを設定するファイルです。

追加ディスクを起動時に自動マウントしたい場合、blkidでUUIDを確認します。

sudo blkid /dev/sdb1

実行結果の例です。

/dev/sdb1: UUID="5555-6666-7777-8888" TYPE="ext4"

/etc/fstabへ次のように記述します。

UUID=5555-6666-7777-8888 /data ext4 defaults 0 2

設定後は、すぐに再起動せず、まず次のコマンドで確認します。

sudo mount -a

mount -aでエラーが出ないことを確認してから再起動すると安全です。

/etc/fstabの設定を間違えると、起動時に問題が起きる場合があります。編集前に必ずバックアップを取りましょう。

sudo cp /etc/fstab /etc/fstab.bak

blkidコマンドの主なオプション

オプション 説明
-s 項目 表示する項目を指定する
-o 形式 出力形式を指定する
-U UUID UUIDからデバイス名を表示する
-L LABEL LABELからデバイス名を表示する
-t 条件 条件に一致するデバイスを検索する
-p 低レベルの検出を行う
-c ファイル キャッシュファイルを指定する
--help ヘルプを表示する
--version バージョン情報を表示する

blkidでよく使う実用例

すべてのデバイス情報を確認する

sudo blkid

特定デバイスのUUIDを確認する

sudo blkid -s UUID -o value /dev/sdb1

特定デバイスのファイルシステム種類を確認する

sudo blkid -s TYPE -o value /dev/sdb1

UUIDからデバイス名を調べる

blkid -U 5555-6666-7777-8888

LABELからデバイス名を調べる

blkid -L data

ext4のデバイスだけ探す

sudo blkid -t TYPE=ext4

blkidコマンドでよくある注意点

空き容量は確認できない

blkidはUUIDやファイルシステム種類を確認するコマンドです。

空き容量や使用率を確認したい場合は、df -hを使用します。

df -h

ディスク構成全体を見るならlsblkが分かりやすい

ディスクとパーティションの親子関係を見たい場合は、lsblkが見やすいです。

lsblk -f

blkidは識別情報の確認に向いています。

UUIDとPARTUUIDは違う

UUIDはファイルシステムの識別子です。

PARTUUIDはパーティションの識別子です。

通常の/etc/fstab設定ではUUIDを使うことが多いですが、環境によってはPARTUUIDを使う場合もあります。

sudoが必要な場合がある

環境によっては、一般ユーザーでblkidを実行しても一部の情報が表示されないことがあります。

情報が出ない場合は、sudo blkidで確認します。

blkidコマンドでよくあるエラー

何も表示されない

blkidを実行しても何も表示されない場合、一般ユーザーでは情報を取得できていない可能性があります。

sudo blkid

また、対象デバイスにファイルシステムが作成されていない場合も、期待した情報が表示されないことがあります。

No such file or directory

blkid: error: /dev/sdb1: No such file or directory

指定したデバイスが存在しない場合に表示されます。

まずlsblkでデバイス名を確認してください。

lsblk

UUIDが表示されない

対象デバイスにファイルシステムが作成されていない可能性があります。

ディスク構成とファイルシステム情報を確認します。

lsblk -f

/etc/fstabの設定でマウントできない

UUID、マウントポイント、ファイルシステム種類のいずれかが間違っている可能性があります。

次の順番で確認します。

sudo blkid
lsblk -f
sudo mount -a

/etc/fstabを編集する前には、バックアップを取っておくと安全です。

sudo cp /etc/fstab /etc/fstab.bak

よくある質問

blkidコマンドは何に使いますか?

ディスクやパーティションのUUID、LABEL、ファイルシステム種類などを確認するために使います。

UUIDだけを確認するには?

-s UUID-o valueを組み合わせます。

sudo blkid -s UUID -o value /dev/sdb1

ファイルシステム種類だけを確認できますか?

TYPEを指定します。

sudo blkid -s TYPE -o value /dev/sdb1

lsblk -fとblkidの違いは何ですか?

lsblk -fはディスク構成を見ながらUUIDやファイルシステムを確認できます。blkidはUUIDやTYPEなどの識別情報を直接確認するコマンドです。

dfコマンドとの違いは何ですか?

dfはディスクの空き容量や使用率を確認します。blkidはUUIDやファイルシステム種類を確認します。

/etc/fstabで使うUUIDはblkidで確認できますか?

はい。次のように確認できます。

sudo blkid /dev/sdb1

UUIDとPARTUUIDは同じですか?

違います。UUIDはファイルシステムの識別子、PARTUUIDはパーティションの識別子です。

何も表示されない場合はどうすればよいですか?

sudoを付けて実行してください。

sudo blkid

それでも表示されない場合は、対象デバイスにファイルシステムが作成されていない可能性があります。

UbuntuやCentOS Streamでも使えますか?

はい。Ubuntu、Debian、CentOS Stream、Rocky Linux、AlmaLinuxなど、多くのLinuxディストリビューションで利用できます。

まとめ

blkidコマンドは、LinuxでディスクやパーティションのUUID、LABEL、ファイルシステム種類などを確認するためのコマンドです。

すべてのデバイス情報を確認する場合は、次のように実行します。

sudo blkid

特定デバイスの情報を確認する場合は、デバイス名を指定します。

sudo blkid /dev/sdb1

UUIDだけを取り出す場合は、次のように実行します。

sudo blkid -s UUID -o value /dev/sdb1

ファイルシステム種類だけを確認する場合は、次のように実行します。

sudo blkid -s TYPE -o value /dev/sdb1

blkidは、空き容量を確認するコマンドではありません。空き容量を見る場合はdf -h、ディスク構成を確認する場合はlsblk -fを使います。

追加ディスクのUUID確認や/etc/fstabの自動マウント設定では、blkidがとても役立ちます。

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