GN125Hのフロントフォークを延長する方法!【アメリカンカスタム】
今回はGN125Hアメリカンカスタムの続きで、フロントフォーク延長してみました。
今回は汎用パーツではなく、GN125H用に作成されたフロントフォーク延長キットを使ってカスタムしていきます!
準備するもの
パーツ
- フロントフォーク延長キット(ジョイント)80mm
>>Amazonで購入 - ブレーキホース(110cm以上)
>>Amazonで購入 - バンジョーアダプター(2つ)
- バンジョーボルト(2つ)
- ブレーキフルード(DOT4二輪用)
- スピードメーター延長ケーブル
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工具
※22mmレンチはフロントフォークのトップキャップの取り外し、取り付け時に使用します。
このフォークのトップキャップが信じられないくらいに硬い場合もあるので、モンキーやスパナではなく、きちんと囲えるレンチの方が良いと思います。
フロントフォーク延長前の準備作業
フロントフォークの延長をするとフロントタイヤにつながっている、ブレーキホースとスピードメーターケーブルの長さが足りなくなってしまいます。
その為、長いものに交換するか延長するかのどちらかの対応をする必要があります。
以下のケーブル類、配線はバイクのフレーム内に収まっているものに接続されているのでフロントフォーク延長による影響を受けません。
延長する必要がないもの
【ハンドル左側】
- クラッチワイヤー
- スイッチボックスの配線(ウィンカー,ハイビーム,ホーン)
【ハンドル中央】
- ヘッドライト配線
- イグニッションキー配線
- タコメーターケーブル
- シフトインジケーター配線
【ハンドル右側】
- ブレーキランプ配線
- アクセルワイヤー(スロットルケーブル)
- スイッチボックス(キルスイッチ,ライトスイッチ,セルスイッチ)
フロントブレーキホースの交換
今回はブレーキホースは延長ではなく、長いものに交換します。
液体を扱うのが苦手な私はブレーキホースの交換はプロにお願いしました。
一番命にかかわる部分を自分で交換して失敗して、ブレーキが正しく効かないで事故るよりはね。。。
交換物全品と作業工賃含めて約1万円なので特に高い印象はありませんでした。
1時間くらい作業してもらっているのに工賃が4000円程しかしなかったので、正しい技術料が含まれていないような気もしますが。。。
スピードメーターケーブルの延長
スピードメーターケーブルは15cmの延長ケーブルがあったので、それを取り付けていきます。
これは簡単ですし、仮に失敗して破損しても直ちに命への影響があるものではないので、自分で取り付けていきます。
作業手順
- スピードメーターの裏についているケーブルを外します。
最初、手では回ってくれないと思うので、プライヤーを使って緩めるのが一番簡単かと思います。
緩まったら手で回して取り外します。 - 取り外したケーブルに購入した延長ケーブルを取り付けます。
- このままでは延長されたケーブルが長すぎてケーブルの先端がスピードメーターの取り付け位置に届かないので、スピードメーターケーブルを全体的に下にずらします。
※無理矢理ケーブルを曲げるとケーブル内部のシャフトが折れて使い物にならなくなるので注意が必要です。 - 延長ケーブルの先端がスピードメーターの取り付け位置に来たら、メータにそのまま延長ケーブルのネジを締めて取り付けます。
これで、フロントフォーク延長に影響するホースとケーブルの延長が完了しましたので、次はフロントフォークを延長していきます。
フロントフォーク延長作業
フロントフォークを延長する作業手順を紹介します。
フロントタイヤを浮かす
今回の作業はフロントフォークをずらす作業が含まれるので、フロントタイヤを浮かす必要があります。
センタースタンドを立てて、リア側にバイクを傾けてフロントタイヤを地面から離します。
この時、エンジンのフロント側下にあるフレームにバイクスタンドを仕込んでおくと安定します。
私はバイク用のスタンドが無かったのでセンタースタンドを立てた後は、リア側に重しを乗せてフロントを浮かし、車用のジャッキを仕込みました。
ハンドルを外す
タンクにタオル等をかけておいてハンドルを外し、タオルの上に置いておきます。
アップハンドルスペーサーの有無に関わらず、作業中はハンドルを外しておく必要がありました。
ハンドルの外し方
(参考:アップハンドルスペーサーを付けてGN125Hのハンドルを5cmアップしてみた!!)
トップキャップを外す
22mmレンチを使ってフロントフォークの最上部についているトップキャップを緩めて外します。
この際、フロントフォークの中にあるスプリングがトップキャップを押し出してポーンと跳ねるので、押さえつけながらゆっくり緩めて外します。
延長キット(ジョイント)を取り付ける
この際もスプリングが押し出してくるので、ある程度のところまでは押さえつけながら手締めで取り付けて、最後にジョイントの頭にある六角を22mmレンチを使って締めていきます。
現在の状態ではある種のフロントフォーク突き出しと同様の状態なので、ここから突き出した部分を引っ込めてフロントを長くします。
フロントフォークをフレームに固定しているボルトを緩める
フロントフォークを固定している4つのボルトを緩めてフロントフォークが移動できるようにしていきます。
※ボルトは外さずに緩めるだけです。
フロントフォーク上部のボルト
ハンドルを固定しているトップブリッジの両端にあるボルトを14mmのレンチで緩めます。
フロントフォーク下部のボルト
ヘッドライト下のスズキマークの裏にあるボルトを17mmスパナで緩めます。(薄型スパナがあれば理想)
フロントフォークを下にずらす
ジョイントの頭をハンマーでたたいてフロントフォークを下げていきます。
下げる際は、左右の片方が下がっている状態にならないように少しずつバランス良く下げていきます。
右を少し下げて、左を少し下げて、右を少し下げて・・・の繰り返し
80mm延長する場合はジョイントの上端(六角部分を含まない)がトップブリッジの上部に来たら止めます。
フロントフォークを固定しているボルトを締める
フロントフォークの長さが決まったら、フロントフォークを固定するボルトを締めて位置を確定させます。
※締める場所の参考画像は緩めるときと同様
フロントフォーク上部のボルト
ハンドルを固定しているトップブリッジの両端にあるボルトを14mmのレンチで締めます。
フロントフォーク下部のボルト
ヘッドライト下のスズキマークの裏にあるボルトを17mmスパナで締めます。
フロントフォーク延長完了
【重要】作業後の動作確認
今回はブレーキも弄っているので、カスタム作業後は以下の様にの片付けと確認作業をします。
確認作業では上から順番に実施し、正しく機能しないものが一つでもあれば、安全に走行できないので絶対に使用せず修理をしてください。
特にブレーキ系はプロに修理してもらうのが吉です。
- 【ジャッキの片づけ】
ジャッキを外します。 - 【フロントフォークの固定を確認】
- 【確認①】
センタースタンドをたてたまま車体をフロント側に倒してみて、きちんとフロントフォークが本体に固定されているかを確認します。 - 【確認②】
センタースタンド外して跨ってみて固定具合を再度確認します。
- 【確認①】
- 【フロントブレーキの確認】
- 【確認①】
エンジンを掛けずに車体を前進させ、フロントブレーキをかけて制動具合を確認します。 - 【確認②】
エンジンをかけて、低速※で前進しフロントブレーキをかけて制動具合を確認します。
※低速:リアブレーキですぐに停止出来る程度の速度(10km/h以内)
- 【確認①】
- 【スピードメーターの確認、フロントブレーキの確認③】
20~30km/hほどの速度で走行してみて、スピードメーターが正しく機能しているかを確認します。
ブレーキ時はフロントブレーキを使って制動し、正しく機能しているかを確認します。
上記の確認が全て出来たら、フロントブレーキ延長カスタムの完成です!
これの撮影前は錆とかひどかったので少し綺麗にしてから撮影しました。
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